ロバハウス~大人も子どもも楽しめる、幸せな音楽に出合える場所~

ページ番号1026409  更新日 2026年2月20日

写真:ロバハウス

玉川上水のほとりにあるヨーロッパ風のユニークな建物をご存じですか。ここは、ロバハウスというカテリーナ古楽合奏団とロバの音楽座の稽古場兼コンサートホールです。年間を通して、様々な演奏会や楽器作りのワークショップ等が開催されています。

ロバハウスが設立されたのは1992年。主宰の松本雅隆(まつもとがりゅう)さんは、1970年代にカテリーナ古楽合奏団を結成。ヨーロッパ中世・ルネッサンス時代の古楽器を使い、その当時の音楽を再現する試みを始めました。80年代にはカテリーナ古楽合奏団の中心メンバーが集い、子ども達に音楽と夢を届けたいという想いからロバの音楽座を発足しました。古楽器に加えて、空想楽器(身の回りの物を使い自由な発想で手作りされた楽器)を用いた創作的な音楽を国内外で演奏。長年にわたり、大人と子ども両方に親しまれる音楽活動を地道に続けてきました。

写真:松本雅隆さん
ロバハウス主宰の松本さん。左は木の板に弦を張って作られた空想楽器

ロバハウスは周辺の玉川上水の自然に溶け込むような丸みを帯びた外観で、優しい佇まいがあります。室内は珪藻土の壁と木枠の窓でできた温もりある空間で、おとぎ話の妖精達が暮らすようなメルヘンチックな雰囲気。ここを訪れた人は、別世界に入り込んだような気持ちになるでしょう。

写真:ステージに立つ松本さん
ステージ

この場所には近隣の方だけでなく、その魅力に惹かれて遠方からはるばる足を運ぶ方も多く、特に毎年年末に行われるクリスマス公演ではたくさんの親子連れが訪れるそうです。「公演を始めて35年位経つので、当時の赤ちゃんが成人したり、お母さんになっていたりしていて、 3世代で来てくださる方もいるんです」と松本さんは嬉しそうに話します。

またロバハウスを設立してからの歩みを振り返り、「この場所をつくって本当によかった!環境ってやっぱりすごく大事だなと思うんです。よい環境があるとイメージも湧くし。ここができてから、とてもよい作品ができたという実感があるんですよ」と松本さん。

写真:クリスマス公演「ロバのクリスマス」の様子
クリスマス公演「ロバのクリスマス」の様子

さらに、これまでの音楽活動の中で感じてきたやりがいを伺うと、「演奏会では、ロバの音楽座による今まで聴いたことのないような音楽を初めて聴く子どももいるのですが、どの会場でも本当にうっとりと耳を傾けてくれるのが嬉しいですね。それはどうしてかと考えると、今のスピードの速い社会の空気に子ども達がちょっと疲れているというのがあるのでしょう。今後デジタル、AI社会になればなるほど、こういう有機的な音楽が求められる可能性があります。聴く方が自然にバランスを取っているのかもしれませんね。もしかすると、今からが私達の音楽を広く聴いてもらえるチャンスなんじゃないかと思います」。

ロバハウスから生まれる音楽は、詩的で不思議、リズミカルで時にコミカル、素朴であり純粋に楽しい。こんな自由で独創的な場所の存在を更に広く発信していけば、日本に限らず海外からも多くの人が訪れる日は遠くないのかもしれません。まだ行ったことがない方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう。

写真:楽器を吹く松本さん
壁には、民族楽器にも共通する野趣あふれる音色の古楽器が展示されている。松本さんが世界中の楽器の製作家に出会いながら音探しの旅をして、徐々に集めた。松本さんが吹いているのは古楽器クルムホルン。
<情報>
ロバハウス:立川市幸町6-22-32