とうきょう柔豚~譲ってもらったパンから、思わぬおいしさにたどり着いた~

ページ番号1026429  更新日 2026年2月20日

写真:とうきょう柔豚

立川市内で創業70年以上となる養豚場を営む古川さんは、独自ブランド「とうきょう柔豚(やわらとん)」を生み出し、厳しい基準をクリアした農場にのみ与えられる認証を受けています。創意工夫を続けながら、親子で畜産業に取り組むお二人に話を伺いました。

五日市街道沿いにある古川畜産では、年間約2000頭の豚を出荷しています。創業した1950年当時は五日市街道沿いにたくさんあった養豚場も、今ではほとんど無くなり残ったのは2軒だけ。そんな中で「柔豚(やわらとん)」というブランドを2013年に誕生させます。その名が表すように「柔らかく臭みがなく脂がおいしい」と高く評価されています。その特徴を生み出したのは意外なきっかけからだ、と代表の古川嘉久さんは言います。

「50年前くらい前に、近くのパン工場で、製品にはならない廃棄されてしまうパンの耳を譲ってもらったんです。それを餌として与えてたら、豚の肉質がとても良くなっていることに気がついて。取引先は変化していますが、今はより近くのパン工場から入手しています。ここは特に食パンメインの工場なので余計なものが入っていなくて質がとてもいいんです。筋肉の間にきめ細かくサシが入るんですよ」食パンに加えて通常の配合飼料、狭山茶の粉末やビタミンEなどを与えることで、高度な品質が保ち続けられているそうです。

写真:柔豚1

写真:柔豚2


写真:古川智也さん
古川智也さん

畜産では、東京で唯一のJGAP認証

自家繁殖はせず、厳選した農場から純粋な生後2か月くらいの三元豚を購入し、出荷時期は6か月くらいになってから。美味しい豚肉は「健康な豚」「安心・安全な飼料」「良い環境」から生まれるといわれており、「カテキン効果なのか、狭山茶の粉末を餌に入れるようになって豚が風邪を引かなくなったんです。健康管理は入念にしています」と息子さんの古川智也さん。2022年に古川畜産は畜産部門では東京都内初となるJGAP※認証を取得。JGAPの基準は細部にわたり、その認証を受け続けるためには並々ならぬ努力が必要だそうです。

※JGAP:持続可能な農業経営に取り組む農場に与えられる認証でSDGsに多くの面で貢献する取り組みがなされている

写真:古川嘉久さん
古川嘉久さん

清潔かつ安全な環境を守りつづける

肉質の良さから、一度食べたらやみつきというファンが増え、SORANO HOTELをはじめ立川市内のレストランでも取り扱う場所が増えている。

「パン工場の話もそうですが、立川市リサイクルセンターのせん定枝チップを敷料に活用させてもらったりと、この地域に助けられていることが多いと感じています。地産地消を大切にもっと知っていただきたいです」と話す嘉久さん。ぜひ一度食していただきたい逸品です。

<商品情報>
古川畜産:立川市西砂町6-21-1
商品名:柔豚
2013年に商標登録した東京都立川産の希少なブランド豚。しゃぶしゃぶにするとアクが少なく、冷めても柔らかいのが特徴
主な取扱店:ファーマーズセンターみのーれ立川・ファーマーズセンターみのーれ立川幸町店・SORANO HOTEL内 DAICHINO RESTAURANT・ふぐと創作和食 榎本哲也・bel salice ベルサリーチェ・柿安本店ルミネ立川精肉店・LIZARRAN GREEN SPRINGS立川店・焼肉いのうえ立川店・うまつ・その他

写真:古川さんお二人