皆本晃さん~まちのみんなと共に夢に向かって進む~(立川アスレティックFC代表理事)

2025~2026シーズンで選手と社長業の二足のわらじを卒業し、立川アスレティックFCの代表理事の役割に専念する皆本晃さん。これまでの歩みと将来の抱負について伺いました。
できるようになるまでやり続ける意志
―フットサルを始めたきっかけは
皆本 私が小学生の頃はちょうどJリーグが開幕してサッカーブームが巻き起こっていて、そのブームに乗ってサッカーに熱中する日々を過ごしました。キングカズこと三浦知良選手に憧れて、将来はあんなサッカー選手になりたいと思っていましたね。高校生の時に、友人からフットサルの日本代表試合の観戦に誘われたことがきっかけでフットサルを初めて観戦したのですが、なぜか「自分の方が上手い」と思ったんです。小さいコートのほうが得意だからフットサルなら日本代表になってワールドカップに出場できるのではと考えて、サッカーからフットサルに転向することを決めました。
―行動力がすごいですね
皆本 最初はサッカーとフットサルの違いに戸惑いました。実は子どもの頃から得意なことがあまりなくて、小学校の時も坂上がりができなかったくらいで。できないから悔しくて、できるまでやり続ける。そうやって出来るまで続けて、最後には大体のことで誰にも負けないくらいになっていましたね。フットサルも同じで、思ったようにできなかったことが悔しくて、必死に練習しました。最初は失敗するけど、自分なりに努力して最終的には成功するという体験が、選手時代や今の自分につながっています。
いいプレーをするために本音を伝え合う
―海外でのプレー経験もあると伺いました
皆本 一時期、スペインに渡ってプロリーグの選手としてプレーしていたのですが、スペインのフットサルは日本と比べると、展開のレベルも高く、速さもあって全然違うスポーツのように感じました。チームワークの点でも大きな違いがあったんです。日本人は助け合って肩を組んで頑張ろうという雰囲気で、失敗しちゃっても誰も悪くないよね、というような、責任を明確にしない文化があります。一方、スペイン人はプレーの中で全然助けてくれない。自分はこれをやるから、あなたはこれを責任持って頑張れという感じです。もしそれができなくて結果につながらなかったら、あなたが悪い、となるんです。厳しい世界ではありますが、本当にいいプレーをするには必要な感覚だと感じました。
―帰国後にその経験を生かしたのですね
皆本 はい、スペインでの経験を経て、日本のチームワークの特性と弱点に気付くことができたので、帰国後に日本でプレーしていく中で大切にしたことは「本音を伝え合うこと」でした。日本人はその場で思っていることを率直に言わないけれど、後でグチグチと言う傾向があって、それがチームワークを崩す原因だと思っています。そうではなくて、そのプレーの瞬間では互いの本音をぶつけ合い、たとえ喧嘩になって軋轢が生まれても、それぞれが自分の意見をはっきりと伝えることができるようになれば、あと腐れがなくなり、結果的にチームワークが良くなるんです。

プロスポーツがまちにある価値
―「プロスポーツの活動はまちづくりに近い」と感じる真意を教えてください。
皆本 僕たちって何のために存在しているんだろうと考えると、やっぱり子ども達にとっての憧れであったり、このまちに彩りを届けたりするためにあるんだと思います。みんなに夢を持ってもらうきっかけ作りができるのが、スポーツチームの力なんだと。そして、アスレがあるから立川に住み続けたい、アスレがあるから週末が楽しみって言われるぐらいのチームにしていきたいですし、そういう存在でありたいです。市内に住んでいる選手にまちなかで会える機会もあるし、地元のチームを応援するって生活の中に楽しみが増えることなんだと思いますね。
古いものを守り、新しいものを受け入れて進化を遂げるまち
―公私ともに移転して、立川はいかがですか?
皆本 子どもが小学校に入学する時に、家を買って立川に引っ越してきました。立川は生活圏に何でもあるまちだなと。ららぽーとや昭和記念公園に自転車で行けるし、駅の方面に行けば商業施設や飲食店がたくさんある。特に妻や子どもにとって、すごく生活しやすい環境を選ぶことができて良かったなと思います。僕の感覚では、立川って新しく入ってきた人をちゃんと受け入れる土壌があるのを、すごく感じるんですね。一方で立川にずっといて、このまちを盛り上げたいという気持ちを持ちながら、このまちを愛して守ってきた人もいるというのも感じます。既存のものを守るだけじゃなくて、新しいものを取り入れながら 一緒にまちをつくっていこうという、バランス感覚があるように思いますね。
チームの理念である『スポーツで人生に大きな夢と、毎日に小さな彩りを』。
「週末に観戦することが生活の一部になり、選手が挑戦している姿や失敗しても進んでいこうとする姿勢が誰かの人生を動かす力になるのだ」と皆本さんは言います。
人に夢を持つきっかけを与えることができる存在として成長していく立川アスレティックFCを今後も応援していきたいですね。ぜひ試合会場に足を運んでください。
