立川から世界へ。10歳のジュニアゴルファー、小澤蘭さん

ページ番号1028289  更新日 2026年10月2日

小澤蘭さんの写真

2025年、アメリカで開催された「Uswing Mojing 世界ジュニアゴルフ選手権」7~8歳の部で優勝し、世界一に輝いた小澤蘭さん。
現在は小学4年生。好きな教科は体育、好きな食べ物はハンバーグ。放課後には友達と校庭で遊ぶ、どこにでもいる小学生です。
一方で、ゴルフクラブを握ると、その表情は一変します。
今回は、世界の舞台で活躍するジュニアゴルファー・小澤蘭さんに、ゴルフのこと、学校での生活、そしてこれからの夢について聞きました。

世界一になったことに気づいたのは、お父さんのガッツポーズ

まずは世界ジュニアゴルフ選手権のことについて聞いてみます。

―世界ジュニアゴルフ選手権で優勝したときのことを覚えていますか?

小澤 覚えています。でも、優勝した瞬間は自分では分かりませんでした。

―どうしてですか?

小澤 スコアを知らずにプレーしていたからです。

―では、いつ優勝したと分かったんですか?

小澤 最後にパターが入ったとき、お父さんのガッツポーズが見えて、「優勝したんだ」と思いました。

 

日本代表として海外の選手たちと戦うことについても聞いてみました。

―海外で戦うときはドキドキしますか?

小澤 ドキドキします。

―緊張したときはどうしていますか?

小澤 とにかく寝ます。

世界大会という大きな舞台で戦う一方、緊張したときの対処法は「寝る」という、なんとも小学生らしい答え。

そんな素直な一面も蘭さんの魅力です。

小澤蘭さんがインタビューを受けている写真
インタビューを受けている蘭さん

「パターのラインを読んでいるときが楽しい」

普段のゴルフについても教えてもらいます。

―ゴルフをしていて、一番楽しいのはどんなときですか?

小澤 パターのラインを読んでいるときです。

蘭さんは、そんなグリーン上での時間を楽しんでいます。

 

―ゴルフで得意なのは?

小澤 悩むけど……あえて言うならドライバーです。

 

インタビューの途中、練習風景を見せてもらうことに。

すると、そこには先ほどまでの小学生らしい雰囲気とは少し違う蘭さんの姿がありました。

時計のように正確にドライバーを何度か素振りして、ボールにめがけてフルスイング。

練習場に響くインパクトの音は、10歳の少女の体格からは想像できないほど力強いものでした。

素振りを一度してからボールを打つ。その動作を一定のリズムで黙々と繰り返していきます。

パターの練習では、一本一本のラインを確認しながら、何度もボールを打ち続けます。

「放っておくとずっとやっています」

ご両親がそう話すほど、蘭さんは練習に夢中になることがあります。

自分の技術が少しずつ上達していくこと。その変化の実感が、練習を続ける原動力になっているようです。

ドライバースイングの練習中の写真
ドライバースイングの練習

ジュニアたちが集い、刺激しあう練習環境

小澤さん一家が立川で暮らすようになった背景には、蘭さんが通う屋内ゴルフ練習場「カシワゴルフ」と、そこで指導するコーチとの出会いがありました。

―カシワゴルフに通い始めて約3年と聞きました。初めて来た日のことは覚えていますか?

小澤 あまり覚えていないけど、楽しかった。

―コーチに教えてもらうようになって、何か変わりましたか?

小澤 スイングが上手くなったし、ゴルフの分からないことをなんでも教えてくれて楽しい。

 

短い言葉ですが、蘭さん自身もコーチとの出会いによる変化を感じています。

 

この日、カシワゴルフの屋内練習場には、たくさんのジュニアゴルファーの姿がありました。

ジュニア向けのプランもあり、子どもたちがゴルフを始めやすい環境がここにはあるようです。

同じ年代の子どもたちが練習する姿はお互いにとって良い刺激が生まれるのかもしれません。

 

さらに、蘭さんの妹・菫さんも練習に取り組んでいます。

まだ7歳、ゴルフ歴は約1年。

最近はゴルフが一層楽しくなってきたそうです。

一人の才能を伸ばすだけではなく、子どもたちが集まり、お互いに刺激を受けながら成長していく。

そんな環境が、蘭さんの日々の練習を支えています。

パター練習時の写真
パターの練習

学校では友達と校庭で遊ぶ

世界大会で優勝するほどゴルフに打ち込む蘭さんですが、学校ではどんな生活を送っているのでしょうか。

―普段は友達とどんなことをして遊んでいますか?

小澤 放課後に校庭で遊ぶことが多いです。

好きな教科は体育。一方で、苦手なのは国語と算数。

好きな食べ物を聞けば「ハンバーグ」と答えます。

世界一という大きな実績を持ちながら、話をしていると、10歳の女の子らしい素顔が見えてきます。

―学校にはゴルフやほかのスポーツをやっている子は多いですか?

小澤 ゴルフは同級生にはいないけど、ほかの学年には何人かいます。同級生は野球やサッカーをやっている子が多いです。

 

立川にはアイススケート場やスケートボード練習施設、フットサルコートなど、子どもたちがスポーツを学び楽しむ施設が多くあります。

競技は違っても、スポーツに打ち込む仲間が身近にいることは、蘭さんにとっても大きな存在なのかもしれません。

目標はオリンピック、そして賞金女王

これからの将来についても伺ってみました。

―将来の夢を教えてください。

小澤 プロゴルファーになりたいです。

―目標はありますか?

小澤 松山英樹選手のようにオリンピックに出ること。そして、賞金女王になることです。

 

2027年も世界ジュニアへの出場を予定しており、すでにシード権を獲得している蘭さん。

日本国内でもジュニアゴルフの競争は激しく、次々と有力選手が現れると言います。

それでも、ライバルの存在は蘭さんにとって良い刺激のようです。

「私も頑張るので、皆さんも頑張ってください!」

―最後に、立川でスポーツを頑張っている小中高生へメッセージをお願いします。

小澤 私も練習や試合を頑張るので、皆さんも頑張ってください!

 

世界一になっても、学校では友達と校庭で遊ぶ。

緊張したら「とにかく寝る」。

好きな食べ物はハンバーグ。

世界一になった10歳の少女は、どこにでもいる普通の小学4年生でもありました。

自分の技術が上達していくことを楽しみながら、一歩ずつ前へ進む。

彼女は今日もまたクラブを握ります。


小澤蘭さん、菫さん、姉妹の写真
蘭さんと妹の菫さん

立川から世界へ。

10歳のジュニアゴルファー・小澤蘭さんの挑戦は、まだ始まったばかりです。

(市民ライター:ぽん)