長期欠席児童・生徒への給食提供

ページ番号1027007  更新日 2026年6月26日

くるりんルームの写真

「くるりんルーム」が始まったきっかけ

令和5年から稼働した学校給食東共同調理場では、小中学校合わせて17校分の給食の調理、提供の全てを行っています。学校に行きにくい児童・生徒が給食を食べに行ける「くるりんルーム」が始まったのは、調理場内にそのような場所を設けたいという、当時東調理場を担当していた真柳(まやなぎ)係長の思いから生まれました。

「以前、学校内の調理室で給食の調理、提供をしていたことがあり、学校に行きにくい児童が給食を食べるために登校して調理室に来ている姿を見ていました。その時の経験から、学校から離れた調理場という場所であれば周りのことを気にすることなく『給食を食べに行ってみよう』と思う方がいるかもしれないと思ったのです。現在は、東調理場で給食を提供している全ての日に小学校児童・中学校生徒を対象に(保護者も無料)、事前申込不要で運営しています。令和7年度の延べ参加者数は児童・生徒488名(令和8年1月末現在)です。」と真柳係長は話します。


自分のペースで過ごせる空間~くるりんルーム~

くるりんルームの室内

くるりんルームにある本棚の写真


給食を提供しているくるりんルームでは、児童・生徒が自分のペースで過ごせることを大事にしているそうです。

席や配膳についての案内はしますが、参加する児童・生徒に苦手な食べ物があって全部の量を食べられなくても大丈夫で、配膳する量や料理を取る、取らないは自分で決められるようになっています。席の配置は、“グループになって食事することも、それぞれ違う方向を向いての食事もできる”形になっています。

参加している児童・生徒は、家族で会話をしながら食事しています。食後は、すぐ帰宅する人や、交流ノートを書く人、本を読む人等それぞれで自由に過ごしています。


利用者の声

利用者と栄養士のコミュニケーションツールの交換ノートの写真
利用者と栄養士のコミュニケーションツール「交換ノート」

利用者と栄養士のコミュニケーションツールの交換ノートの内容の写真


参加者からは「おいしい給食を作ってくださった調理場の皆さん、ありがとうございました」

「なかなか学校にいけないわが子が『卒業までに給食を食べたい!』と言っていて、ようやく念願がかないました!(中学生の保護者)」「初めて訪れましたが丁寧に対応していただき感謝しています。立川がますます好きになりました」などの声があります。室内にいつも置いてある交流ノートには、料理のイラストやその日の出来事などが書かれていることもあります。「書いていただいたページに栄養士が全てお返事を書いていますので、次回に参加した時に読んでもらえたりすると嬉しいです」と真柳係長は話します。


いつもこの場所に「くるりんルーム」があること

「くるりんルームに実際に参加することは、児童・生徒の皆さんにとって、かなり勇気がいることなのではないかと想像しています。もしかしたら、保護者の方も同じかもしれません。ですので、児童・生徒の皆さんが『給食を食べに調理場に行こうかな』と思って、実際に参加するという経験をしてもらえたということが、よい結果だと考えています。また、参加して、学校給食を食べることにより、『給食を食べた』という思い出を作ることができたこともよい結果だと思います。

学校に行きにくい児童・生徒の方が、給食を食べに行ける場所として、必要とされているかぎりこのような場を継続していきたいと思っています。開催時間の12時20分から13時10分を目指してこの場所に来ることや、知らないところに行ってみるという行動は簡単なことではないと感じています。この事業を継続し『行ってみようかな』『よし、行こう』と思っていただいたタイミングにいつでも行ける場であり続けたいです」と真柳係長は語ってくれました。

学校給食課西調理場の真柳智子係長の写真
西調理場(現在)の真柳智子係長