VOCの排出削減にご協力をお願いします!

ページ番号1001923  更新日 2024年10月23日

なぜ、VOC対策が必要なのか?

光化学オキシダントやPM2.5の発生原因となるVOC

イラスト:光化学オキシダントやPM2.5の発生原因

VOC(VolatileOrganicCompounds揮発性有機化合物)とは、空気中に揮発しやすい有機化合物の総称で、塗料、印刷インキ、接着剤、洗浄剤、ガソリン、シンナーなどに含まれるトルエン、キシレン、酢酸エチルなどが代表的な物質です。

大気中に放出されたVOCは、窒素酸化物(NOx)とともに太陽の紫外線を受けて、有害な光化学オキシダント(Ox)をつくります。大気汚染物質の多くは、その濃度が低下傾向であるのに対して、光化学オキシダントは、いまだに環境基準が達成されておらず、特に夏季には、高濃度の光化学オキシダントが発生し、目や喉への刺激等の人的被害や、農作物等の食物被害を引き起こすことがあります。

また、VOCは、呼吸器系や循環器系への影響があるといわれている浮遊粒子状物質(SPM)と微小粒子状物質(PM2.5)にも変化することから、その排出量を削減するための対策が必要とされています。

【工場・事業場の方へ】VOC対策のメリット

VOCの排出量を減らすことは、大気環境の改善につながるだけでなく、事業所の皆様にとっても大きなメリットがあります。例えば、次のような簡単な取組みでも十分な効果が得られます。

  • 設備にフタをして溶剤のムダな蒸発を防いだり、作業工程を簡単に見直すだけでも使用量が減り、原材料費の削減につながります。
  • 溶剤を含んだ廃棄物を密閉容器で保管したり、低VOC製品を使用することで臭いが減り、作業環境が改善されます。作業環境の改善は、作業効率のアップにつながります。

環境省と東京都では、VOC対策のマニュアルやガイドを作成しており、これらには、業種ごとに適用可能な対策が紹介されています。

VOC対策アドバイザーの派遣制度(無料)

東京都環境局は、VOCの削減対策に取り組む都内中小事業者を支援するため、VOC対策アドバイザーを無料で派遣しています。この制度は、規制や指導を目的とするものではありませんので、どうぞお気軽にご利用ください。

派遣対象
資本金3億円以下または従業員数300人以下で、VOCを取り扱う都内の工場(印刷工場、塗装工場、めっき工場等)
助言内容
現場でVOCの簡易測定を行い、工程の改善、原材料の転換、回収・処理装置の設置、融資制度の紹介などの助言を行います。
派遣手続
次のリンク先ページをご覧ください。

暮らしの中でのVOC対策

低VOC製品を選びましょう

VOCは、工場や事業場での作業だけでなく、私たちの普段の暮らしの中でも使われています。東京都の調査では、一般家庭やオフィスから大気中に出されるVOCは、都内で年間1万5千トン(平成17年度)と推計されており、これは都内で排出されるVOCの12%にあたります。

VOCが含まれている身近な製品には、エアゾールスプレー、家庭用塗料、カー用品類、医薬品・化粧品、防虫剤などがあります。これらの製品を購入する際には、できるだけVOCが少ないものを選ぶなど、暮らしの中でのVOC対策にご協力をお願いします。

イラスト:VOC製品


このページのイラストは東京都が作成したものです。

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このページに関するお問い合わせ

環境資源循環部 環境政策課 環境指導係
〒190-8666 立川市泉町1156-9
電話番号(代表・内線):042-523-2111(内線2248・2249)
電話番号(直通):042-528-4341
ファクス番号:042-524-2603
環境資源循環部 環境政策課 環境指導係へのお問い合わせフォーム

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