医療関係者からのメッセージ

ページ番号1003221  更新日 2024年4月17日

医師など医療関係者からいただいたメッセージを掲載しています。ぜひご一読いただき、自身の健康づくりにお役立てください。

生活習慣病は、健診受診により早期の発見・予防が可能です!(災害医療センター 腎臓内科 医師 河﨑智樹氏)

慢性腎臓病(CKD)は持続的に腎臓の機能障害が続く病気の総称です。

CKDが進行すると最終的には人工透析が必要となることがあります。成人の約8人に1人がCKDと推計されています。

CKDの診断は、健診で行う、血液検査、尿検査で容易に行うことができます。

CKDは初期には自覚症状が無く、症状が現れた時には病気が進行していることもしばしばあります。

CKDの進行は、生活習慣の改善や適切な薬物療法により予防できる事が多いため、自覚症状が無くとも、定期的に健診を受け、CKDやその他の生活習慣病のチェックを行い、早期発見、早期治療に努めてください。

尿検査を受けましょう(立川病院 腎臓内科 医師 二木功治氏)

検診を受ける機会がある方は、ぜひ尿検査を受けてください。尿検査では様々なことがわかります。ここではなぜ尿検査が有効かをお伝えします。

腎臓では、「糸球体」という構造から「尿細管」を通り尿がつくられます。これを「ネフロン構造」といいます。糸球体は必要なものを血液中に残し、不必要なものを尿に出します。これは「ザルでお米を洗う際、必要な米を残し、いらない水分やごみを流す」と例えられます。糸球体に障害が起こるということは、網目が壊れるということです。これにより本来漏れないお米がポロポロ漏れる、つまり本来出ない赤血球や蛋白が、尿に漏れ出てきます。これがいわゆる「尿蛋白」や「尿潜血」であり、網目が炎症を起こした状態です。尿検査に異常のあるこの状態が「腎臓病」の状態です。炎症がひどくなると、ザルの網目が詰まる、つまり外に出すべき水分や老廃物が血液中に留まります。

尿検査での異常をきっかけに、腎臓に対処し診断や治療ができれば、腎臓病の進展を防ぎ、遅らせられる可能性があります。尿は腎臓の健康状態を示す大切なサインなのです。採血と違い尿検査は針で刺されることはなく、痛くない検査です。ぜひとも尿検査で腎臓の健康チェックを受けてください。

興味がある方は、「一般社団法人日本腎臓学会」ホームページに一般向け情報提供(下記「関連リンク」参照)がございます。ぜひともご覧ください。

薬が余っていませんか 残薬調整の重要性(国民健康保険運営協議会委員 立川市薬剤師会 石原一生氏)

調剤薬局薬剤師の立場から、残薬調整の重要性とその目的についてご説明します。併せて調剤の時間外加算についてもお伝えします。

調剤薬局でもらったおくすりを忘れずに服用できているでしょうか?飲み忘れてしまうことがありませんか。長年のんでいるうちにたくさん余ってしまったおくすりをそのままにしておくのは色んな意味で問題があります。

古いおくすりが期限切れになっている可能性があります。お医者さんはきちんとのんでいると思って治療を継続しています。決められた通りにのんでいない場合にはそのおくすりは不要かもしれませんし、病気の治療に必要な量と実際にもらっている量が合わなくなっているかもしれません。

余ったおくすりをうまく活用することで、医療費の無駄を省くこともできます。自宅にたくさんあるのに、また処方してもらうのはもったいないですよね?それをお医者さんに伝えにくい場合は調剤薬局で相談してください。不要な処方をカットしてもらえば、会計もお安くなりますよ。

会計のお話になったついでに、時間外加算についてもお話しします。平日は19時以降、土曜日は13時以降時間外加算が、日曜祝日なら休日加算という別料金がかかります。時間外に調剤を行うことは多忙な患者さんのニーズに応え、別料金がかかることは薬剤師の負担軽減につながります。でも時間外の来店はよく考えてからにしましょう。特に理由もなく、うっかり忘れて、気がついたら遅くなっていた、、、といった理由で時間外に調剤薬局に行くのはいただけません。本来は急病や多忙で通常時間内に来店できない場合の制度なのです。

できる限り通常時間内に調剤薬局に行くよう心がけましょう。

少子高齢化に伴い医療制度の維持が難しくなっています。医療にかかる費用の増加を防ぐためにあらゆる対策をしなければなりません。残薬調整は市民のみなさまの健康維持と医療費の抑制に重要な役割を果たします。是非ご協力をお願いいたします。

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電話番号(代表・内線):042-523-2111(内線1390)
電話番号(直通):042-528-4314
ファクス番号:042-523-2145
保健医療部 保険年金課 業務係へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。

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