講演会「障害者権利条約にみる わたしたちの未来予想図」を開催しました

ページ番号1026875  更新日 2026年4月15日

講師

藤井克徳氏

(NPO法人日本障害者協議会代表、日本障害フォーラム副代表)

日時
令和8年2月24日(火曜日)13時30分~15時30分
会場
女性総合センター・アイム ホール
来場者

78人

企画・運営
障がいのある人もない人も暮らしやすい立川を考える会
主催
立川市障害福祉課

障害者権利条約にみるわたしたちの未来予想図~障害者権利条約を立川市の隅々に 私たちにできること~

講師・藤井克徳氏は長年にわたり障害者権利条約の批准や日本障害フォーラム(JDF)の活動などを通じ、日本の障害福祉の最前線で「声なき声」を形にしてこられた方です。最近では、障害者の投票環境や、成年後見制度訴訟についての意見が新聞記事で紹介されました。

講演会の内容は「戦災・自然災害と障害者」から「障害者権利条約の実施状況の評価システム」まで、幅広いテーマにわたりました。
また、自作の詩「連帯と祈り ウクライナの障害のある同胞(はらから)へ」「まんざらでもない」が運営スタッフにより朗読されました。

講演内容

はじめに

  • 自己紹介
  • 講演のあらまし

昨今の障害分野で気になること

1.災害と障害者
⑴戦災と障害者
⑵自然災害と障害者(東日本大震災から15年、熊本地震から10年など)
2.「いのちのとりで裁判」(生活保護法関連、利用者の多くに障害者)原告勝訴と国の対応
3.好転みない精神障害分野
4.深刻な障害関連事業所の職員不足
5.変わらない「障害の自己責任」「家族責任」(「長生村事件」・千葉県など)
6.「やまゆり園事件」から10年

優生保護法問題で歴史的な判決、その後の動き

1.優生政策の特徴
⑴世界中で展開
⑵日本の場合
・戦前/戦中 国民優生法(1940年~1948年)
・戦後 優生保護法(1948年~1996年)
2.優生保護法の特徴(目的条項/第1条に込められた恐ろしさ)
3.優生保護法が残した爪痕
⑴おびただしい犠牲者(強制不妊手術24,993人、人工妊娠中絶58,972人)
⑵優生思想の広がりと浸透
⑶障害関連法律への影響
4.画期的な最高裁大法廷判決/原告の全面勝訴
⑴最初の提訴/佐藤さん(仮名)の仙台地裁への訴え(2018年)
⑵原告は39人(11地裁)
⑶最高裁大法廷の判決(2024年7月3日)
・判決の特徴
・勝訴判決の背景
5.政府と国会の動き
⑴岸田内閣総理大臣(当時)の謝罪面談(2024年7月17日)
⑵基本合意書の締結(9月30日)
⑶国会(衆院、参院)の謝罪決議(10月7日・8日 全会一致)
⑷補償金法の成立(10月8日、施行は2025年1月17日)
⑸第1回定期協議(2025年3月30日)
⑹検証会議の設置(第一回は2025年10月1日)
・設置主体は国会
・期間は2028年3月
・検証会議委員は26人
・三つの分科会で実質審議((1)実態調査、(2)原因究明、(3)再発防止)
6.当面の課題
⑴謝罪と補償金をすべての被害者に
⑵二つの会議体(上記の定期協議と検証会議)の成功
⑶再発防止策の打ち立て(国内人権機関の創設含む)

「立川市に住んでいてよかった」を実感するために

1.住まい
2.働く場、居場所
3.人による支え
4.所得補償
5.家族依存からの脱却
※障害によって情報保障や移動保障

障害者権利条約で新たな社会を

1.障害者権利条約(以下、権利条約)とは(三つのポイント)
2.権利条約制定の背景
3.審議過程の特徴 くり返された「私たち抜きに私たちのことを決めないで」
4.内容の特徴
⑴固有の尊厳
⑵「他の者との平等を基礎として」
⑶新たな障害者観(医学モデルから社会モデル、そして人権モデルへ)
⑷合理的配慮
5.権利条約の実施状況の評価システム
⑴国連障害者権利委員会による国別審査(建設的対話)
⑵審査に基づく総括所見(勧告)の公表
※日本の初審査は2022年8月、総括所見(勧告)の公表は同年9月

ご参加のみなさんへ

1.気づく力の底辺拡大
2.個々の支援と社会的障壁除去を一体的に
3.政策が先、意識は後
4.原点を大切に

むすび

令和8年2月24日講演会当日の写真

アンケート意見

たくさんの感想をいただきました。その一部を紹介します。

  • 権利条約、障害の社会モデル、合理的配慮…社会のなかに溶けこませていくには、分かりやすくやさしく伝えていくことが必要だと思いました。支援者としてソーシャルアクションを促進していく役割をしっかり発揮していきたいと改めて感じました。
  • 普段自分が見聞きしている範囲を超えたお話で、人権問題を改めて深く考えるきっかけになりました。私は手話通訳の勉強をしています。「これから自分自身がどういう通訳になりたいか」を問い続けていきたいと思います。
  • 障害者を抱え日々大変なんだと思っていたが、皆大変なんだということ、自分だけではない、そこを乗り越え、気づく力をつけること、大変勉強になりました。もうそんなに長くない人生ですが最後まで向上心をもち、日々生活していこうと思います。世界的な視点から障害者をとらえられていることも知れて、世界観も少し変わったようです。障害者権利を考えられる事は近年になってからだったんだと知りました。障害者に関係ある方だけではなく大勢の方々に知っていただきたいとも思いました。
  • 知るということ、その先のわかるということの大事さが良くわかった。教育が大事と考えていたので、同じように皆が思っているのだなと感じた。
  • ナチスドイツの虐殺、津久井やまゆり園の話、優性思想の話、その時代にそれが正しいことだと認識されてしまい、みんながそのように動いてしまうこと、とてもこわいことだと思いました。そしてそれをくつがえすことの大変さをしみじみ感じました。
  • ”まんざらでもない”くらし、働き方、人生、社会、この詩の最後の言葉心に残りました。当事者も困り事など発信してほしい。

2月24日開催講演会「障害者権利条約にみる わたしたちの未来予想図」チラシ画像

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福祉部 障害福祉課 障害福祉第四係
〒190-8666 立川市泉町1156-9
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ファクス番号:042-529-8676
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