自宅を売っても住み続けられる?リースバックは慎重に検討して!(令和6年12月10日号)
【相談事例】高齢のため夫婦で老人ホームに住み替えたいと思っていたところ、自宅に来訪した不動産業者から「不動産価格が高騰している今、ご自宅を3,000万円で売却できます。月15万円の家賃を払えば1年間住み続けられ、その間に老人ホームも探します」と言われました。悪い話ではないと思い、翌日、事務所に行き何かの書類に署名しましたが、家族に反対されました。契約書はなく詳細は分かりません。どうすればよいですか。
自宅を不動産業者に売却して代金を受け取り、同時に賃貸借契約を結んで、その後は家賃を払いながら同じ家に住み続ける「リースバック」という不動産取引があります。
自宅の売却により、まとまった資金を受け取れる、固定資産税の負担がなくなるなどメリットがありますが、リースバックで結んだ賃貸借契約においては期間が定められる場合も多く、ずっと住み続けられる保証はありません。家賃が相場より高額に設定されている場合や経済的事情の変化で払えなくなることもあります。また自宅の売却はクーリング・オフできず、契約が成立すると無条件で解約できません。
事例では査定額3,000万円が妥当な金額であるか分からないこと、条件の良い老人ホームが見つかる保証はないこと、さらにリースバックの注意点を説明すると、本人は「売却を止めたい」と希望されました。センターから事業者へ連絡すると「まだ手続きの途中であり、契約は成立していないため取り下げる」と応じられました。
高齢者向けの住まいはさまざまな種類があり、契約の条件、費用負担などを日頃から情報収集し検討することが大切です。家族など信頼できる人に相談し、一人で対応しないようにしましょう。不安な場合は消費生活センターにご相談ください。
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