【市指定史跡】柴崎分水
- 所在
- 富士見町、柴崎町、錦町
- 指定年月日
- 昭和30年3月10日
柴崎分水は元文2年(1737)、玉川上水の松中橋付近から引かれました。
柴崎村では、それ以前の貞享5年(1688)、幕府に「柴崎分水訴願状」を提出していました。
この分水は台地の上の柴崎村では飲料水、台地の下では灌漑用水、また水車(延べ11台)にも利用されました。
以前は、途中で芋窪新田に分水をしていました。
国営昭和記念公園の西では、伏越(ふせごし)で残堀川の下を西から東へ潜り抜けます。
富士見町2丁目交差点で、本流と支流が7対3の割合で分かれ、富士見町、柴崎町、錦町へ流れています。
特に、支流はすでにあった家に配水することから、土地の微妙な高低差を利用して北から南へ、逆に南から北へと流れます。
その後、道路の拡張や下水道の設置により、本流は廃止され、支流が今でも開渠で流れています。
玉石積みの法面の景観を今に留める箇所は市指定史跡として保護されています。
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