【市指定有形民俗文化財】多摩川漁撈具

ページ番号1004883  更新日 2024年6月18日

写真:多摩川漁労具

所在

歴史民俗資料館保管

指定年月日

昭和57年7月27日

立川市文化財保護審議会会長であった、故三田鶴吉氏が長年にわたり収集した、立川近辺の多摩川で使われていた漁撈具。
多摩川と沿岸住民の生活の関わりを知るうえで、貴重な民俗資料です。

多摩川

写真:多摩川

立川市の南端、日野市との境を多摩川が流れています。

多摩川は山梨県甲州市の笠取山の中腹、水干(みずひ)を水源とし、大田区羽田で東京湾に流れ込んでいます。

全長138kmの一級河川です。
多摩川は、むかしから、その沿岸の人々にとっては、なくてはならない大切な川として、いろいろな役目を果たしてきました。

飲料水、農業用水としてはもちろん、イカダで物を運んだり、砂利を採ったり、魚を捕ったり…。

人々の生活や経済の流通、文化の交流に、とても大きな貢献をしてきたのです。

むかし、澄んだ水をたたえた多摩川には、たくさんの川魚がいました。

川魚が貴重なタンパク源であった江戸時代には、多摩川の鮎が「上げ鮎」として江戸城に上納されました。
明治時代になって、甲武鉄道(現在のJR中央線)が開通すると、東京から多摩川へ遊びにくる人々が増え、多摩川河畔は、行楽地としてたいそう賑わうようになりました。
こうした行楽客を目当てに、丸芝館などの鮎料理を出す料亭が、多摩川河畔に、何軒か開かれたのもこのころのことです。

多摩川をおとずれた客たちは、料亭がしつらえた屋形船に乗り、鵜の捕らえた鮎を賞味したのです。

多摩川の川面を屋形船が行き交い、鵜飼がくり広げられる光景を想像してみてください。
その後、都市化により多摩川は汚れ、水量が減った時期もありましたが、「多摩川をきれいにしよう」と、多くの市民が協力し、現在では再び清流を取り戻しています。

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